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Oyakudachi

ルービックキューブ手抜き解法
手数は多いけど、覚えることは少ない解き方

ルービックキューブの解法は多くのサイトで紹介されています。 いまさらと思う方も多いでしょう。 ここでこれから紹介する方法も既にあるかもしれませんし、 特に目新しい方法でもありません。しかし多くのサイトでの 解法は、主に高速、高効率を目指したもので、沢山の操作を 覚えなければ使いこなせません。そのような洗練された 高速、高効率な解法を探究することもパズルの楽みかたの ひとつではあるでしょうが、われわれ素人にとってみれば、 パズル本来の自ら考えながら解くという喜びにかけるの ではないかと思います。そこで、ここでは覚えるべき操作を最小限 (3種類)にし、あとはその応用を考えながら解く方法を紹介します。

実は昔ルービックキューブが流行ったとき解き方を覚えていたの ですが、それから随分時間がたってすっかり解法を忘れてしまいました。 ひょんなことからルービックキューブが手許にあって、しばらく格闘して みたものの覚えていたのは図2と図3のとても単純な手(忘れようが ないくらい簡単)だけでした。 今度はなんとか解法を見ずに解けないものかとあれこれ やってみた結果を紹介します。そういったわけで厳密には自力で解いた わけではありませんが結構楽めましたし、解法を見ながら解くのとは違った 充実感があります。

全体の流れ

第1段階 1面の四隅を方向も合わせて揃える。 サンプルイメージ

試行錯誤でやってみる。操作と呼べるものは特にありません。 試行錯誤して動かしたくないコーナを”避けておいて元に戻す”方法を考えましょう。

第2段階 第1段階で揃えた面の反対側の四隅を揃え、8個のコーナー全てを揃える。 サンプルイメージ

コーナーの位置を合わせる操作A
コーナーの向きを揃える操作B
の二つの操作を使います。一度コーナを揃えたらあとはこれを崩さない操作を行います。

第3段階 コーナーの間を揃えて一面を完成させる。 サンプルイメージ

コーナーとコーナの間を揃えます。特に操作と呼べるものはありません。 合わせたい面の(図では白い面)の一段下(中段)にある時、二段下(下段)にある時で分けて考えれば、 方法は自力で見つけられると思います。

第4段階 第3段階で揃えた面の一つ下の中段を完成させる。 サンプルイメージ

下段にあるコーナーとコーナーの間を目的とする中段の場所に”引き上げ”ます。
操作Cと操作D

第5段階 二つ下(下段)を完成させ、全て揃える。 サンプルイメージ

第4段階の操作Cと操作Dを応用して揃えます。場合によっては多少崩して完成 させやすい形にします。この辺を考えながら完成させるのがパズルっぽいところです。

第1段階 なんとか第1段階で1面の四隅を揃える。

第2段階 8つのコーナーを揃える

裏面をみると、次の[I][II][III]のうちいずれかになっている。

[I] 位置があっていない。
以下向きを度外視して、位置だけに注目すると
1のように四隅のうち2個があっていない。
2のように四隅のうち4個があっていない。
3のように四隅のうち対角の2個があっていない。
のいずれか。

以下に示す操作Aのコーナの入れ換えの操作を使い、位置をあわせる。
1のときは1 度の操作Aで、
2のときは2度の操作Aであわせられる。
3のときは実は90度回すと2と同じ。

[II] 位置はあっているが、向きがあっていない。
先の操作で位置を合わせたら、
1のように四隅があっていない。
2のように四隅のうち隣のコーナがあっていない。
3のように四隅のうち対角のコーナがあっていない。

以下に示す操作Bのコーナの向きをかえる操作を使い、向きをあわせる。
1のときは2度の操作Bで、
2のときは1度の操作Bで、
3のときは少し手間だが 2度の操作Bであわせられる。

[III] 位置も向きもあっている。
第2段階完成。

第3段階 なんとか1面(上段)をすべてそろえる。

第4段階 中段をあわせる。

揃えた面を下にして上下を引っくりかえすと[I][II][III]のようになっている

この例では、白い面を下にして青い面を上にする。
こからは、以下に示す2個を2組いれかえる操作C とその応用の操作、例えば操作Dで全てをそろえる ことができる。

[I]2のように、中段に入れるべきコマが上段にある。
3のように(a)の操作で入れるべきコマを入れたい場所の反対側に移動し、その後 操作Cにより交換(b)を行う。
交換をおこなった後(a)の操作を逆にたどり元にもどす。
先ほど操作(a)を行うまえに(a')の操作をしておくと、他の中段のコマに 影響を与えずに上段のコマの移動だけが起こる。

[II]中段に入れるべきコマが中段の別の位置にある。
一度の先の操作で上段 に移動してから、再度正しい位置にいれる。
この繰り返しで、中段がそろう。
[III]中段がそろう。そろったら次の段階へ。

第5段階 最後の段を合わせる

下段、中段がそろうと、上段は次のいずれかになる。

[I]1のように2つの方向があっていない。
[II]2のように3つの位置が循環であっておらず、2つの方向があっていない。あるいは方向はあっているが、3つの位置が循環であっていない。
[II]3のように4つの位置、方向があっていない。
[IV]4のように4つの位置があっていない。

これらはいずれも操作Cの操作とその応用、 つまり適当な交換の位置あわせ (これを考えて)をしてから、操作Cの交換を行い、 位置あわせを元にもどすことによりあわせることができる。

[I]の場合
操作Cの方法で4つの位置があっていない4の状態にしてから 4つを同時に正しい位置に移動する方法を考える。
[II]の場合
3つのうち1つを正しい位置に移動し、あらたに2つの位置を正しい位置から移動し 4つの位置があっていない4の状態にしてから4つを同時に正しい 位置に移動する方法を考える。
[III]の場合
4つを同時に正しい位置に移動する方法を考える。 場合によっては1を経て4つを正しい位置に移動する。
[IV]の場合
(a)、(b)、(c)のように位置あわせをして 操作Cの交換で完成。

完成

よくあるミスは、位置あわせの手順を操作Dの操作の 間にもとにもどす方法がわからなくなることだが、 落ち着いて根気づよくやると必ず出来る。慣れると簡単に要領よく出来る ようになるが、パズルとしてはある意味面白くなくなったりして....

図解

グレーで示した部分は変ってしまうか、着目していない部分。 それ以外は変らない部分。

操作A:コーナーの入れ替え サンプルイメージ

操作B:コーナの向きをかえる サンプルイメージ

操作C:二組の入れ替える サンプルイメージ

操作D:操作Cの応用
サンプルイメージ

交換のための
位置あわせ(a)をする。
A、Bの交換(b)を実行。
位置あわせを元にもどす(c)。

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