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Oyakudachi

Web行先表示板
RaspberryPI とタッチスクリーンを使った遠隔からも操作できる行先表示

行先表示

昔から研究室の前に「行先表示板」があったのですが、いくつか不便なことがあります。毎日大学に やって来て研究室に立ち寄り、なんかかんかあってもその都度研究室に帰っていくのなら良いのですが、 例えば夕方に会議があって会議が終わったら研究室によらずに帰るとか、学外に出張して出張先から直帰 するとかの際に、研究室に立ち寄らずにこの「ハードウエア」の掲示板を「正しい位置」に操作する ことはできません。次に研究室に来るまでずっと「会議」や「出張」を続けていることになってしまいます。 と、いうわけで遠隔からも操作できる「行先表示板」を作ってみました。

Raspberry Pi

RaspnerryPi

Raspberry Piは ARMプロセッサを搭載した小型のコンピュータで、価格も安く、サイズも5cm程の小さなものですが、 Linuxが動く「立派な」コンピュータです。無線、有線LAN、USB3.0、4k対応HDMIなどを搭載する ものもあり一通りのことはこなせる性能を持っています。今回はこのRaspberryPiをWebクライアント ととして用います。

タッチディスプレイ

7in Touch Displayn

表示画面にはRaspberryPiに最適化した7インチのタッチセンサー付きのディスプレイを用意しました。 このタッチセンサーはiPadのものなどに比べると繊細な操作は難しいようですが行先を選択する程度なら 十分な性能でした。表示板をタッチセンサーにしておくと、通りすがりの人なら誰でも操作できて しまうという欠点がありますが、それは「ハードウエア」掲示板とて同じことなので改悪されて いるわけではないのでセンサー付きで良いと思います。ただ、掲示板は手持ちのスマホなどからも操作 できるので必ずしもセンサー付きが必須というわけではありません。

webサーバ

Webサーバ。サーバではphpを動作させます。また行先データをサーバ上で保存するので web上のボタンのクリックでファイルにデータ書き込めるようにしなければなりません。 サーバによってはそのような操作を禁止していることもあるかもしれません。 そのような場合には今回使うRaspberryPi上でApacheなどのwebサーバを作動させても 良いと思います。ただ、その場合、多くの場合学内のLANはファイアーウォールで学外とは 仕切られているでしょうから、学外から行先表示を操作することは出来なくなります。

収納ケース

Ibo no Ito

今回使用したタッチディスプレイにはRaspberry Piをマウントするビスが付属していて スマートに一体にすることが出来ます。ただ、裏面は回路が剥き出しなので収納、設置するための ケースを用意する必要があります。今回はありあわせで自宅にあった揖保乃糸の箱を加工してケース を作りました。横から覗くと「手延べそうめん 揖保乃糸」の文字が見えてしまいます。

Raspberry Piの起動

Ibo no Ito

インストールするOSはネットで見つけることが出来ます。 写真は起動時の画面で、見慣れたLinuxの起動中の画面です。 OSをインストールしてから行うのは確か日本語を扱うキットをインストール するのとPHPを扱えるようにするだけだったかと思います。ブラウザは標準の Chromiumというのを使いました。

表示板の表示

Ibo no Ito

サーバ上においたphpのアドレスをCHromiumで表示させるだけですが、 全画面表示にするためには「F11」キーを押さなければなりません。 ところがソフトウエアキーボードにはファンクションキーが割り当てられて いるのを見つけることが出来なかったので一旦キーボードを繋いでF11キー を押し全画面に切り替えます。その後キーボードを引き抜いてしまいます。

行先の追加

Ibo no Ito

画面への収まりを気にしなければ行先を追加することができます。 できるだけ文字数を少なくするとタッチスクリーンにスッキリ表示できます。 イラストやさんから適当な絵をダウンロードして表示に絵を加えました。 最近のことなので「オンライン授業中」という表示を付け足しました。 実際、今大学で授業を担当されている方なら授業のライブ配信や会議中に 研究室に来客があるということはよくあることだと思います。この表示で 気がついてくれるともあんまり思いませんが、一応目立つ赤色の背景に してみました。

実行の様子

web_saishitu.html
サンプルなのでクリックして操作しても大丈夫です。

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