重心と浮力の重心


船が傾いたとき、元に戻そうとする復元力を考える。 復元力は重力による下方への力と浮力による上向きの力の 釣合いできまる。
重力は重心に作用する力(黒矢印)で代表させることができ、 一方浮力は喫水面以下の図形の重心に作用する力(色の付いた 矢印)で代表させることが出来る。
船が静かに浮いている状態であるとすると、重力の大きさと 浮力の大きさは同じである。
船の傾きを変えるのは重力と浮力のモーメントである。 図のように右に傾いたとき、浮力の重心が右側にあれば、傾きから 復元するほうに働き、逆に左側にあれば、さらに傾くほうに働く。 下図にも示したように、重心が低い位置に有るとき傾きから 回復する方向に力がはたらき(転覆しない)、重心が高く、喫水面付近にあるとき、 重力と浮力のモーメントは船体がさらに傾く方向にはたらく (転覆する)。
ここまでをまとめると、