天体望遠鏡
中学、高校生のころ使っていた望遠鏡(タカハシ製作所 TS式65mm屈折赤道儀D型)
を復活させました。これ最近の流行だそうです。コンピュータや電子
部品はこの20年で劇的に進歩したため、当時の装置は使う気になりません。
また光学部品もかなり進歩したように思います。
しかし、きちんと加工された機械部品はまったく問題なく使えます。
最近の鏡筒をこの赤道儀に載せることができるように、多少改造することに
しました。そのため固定式の鏡筒バンドを交換可能なアダプタに交換します。
当時のカタログによるとD型赤道儀の最大積載重量は約8 kgですから、
最大100 mmの屈折か150 mmの反射くらいまで載せられそうです。
いろいろ考えあぐねた結果、250 mmニュートン式反射望遠鏡が思いがけない
安さ(中国製だそうです)で手に入ることがわかったので、無理を承知で
載せてしまうことにしました。250 mmの
鏡筒の重さは14 kg程度なので明らかな過積載になります。
当然架台がつぶれても文句は言えません。
シャフトが曲がるとか、ギアが痛むとか致命的なことにならなければ
いいのですが。
もともとついていた鏡筒バンドをはずし、汎用のアダプタ(白い部品、アリ溝と
アリガタというそうです)
をつけられるように変換フランジを作りました(その下の真鍮の板)。
それからバランスウェイトのシャフトを伸ばしました。
部品
- (1):純正の鏡筒バンド。ナット(4)をほどき、ワッシャー(2)の下の
位置決めのネジ(3)を抜くと
外れます。ナットは強く締められているので、ボックスレンチやメガネレンチ
など正しく力の入る工具を使わないと外れません。位置決めのネジを抜き忘れ
ないように。
- (5):自作した変換フランジ。中央にナット(4)の入るザグリ、その両側に
M8のタップ。ザグリとタップの間隔が狭いので、M8もザグリを入れています。
したがって、(6)に付属のボルトではネジのかかる長さが短くなるので、
5 mm長いボルト(7)に交換しました。
- (6):メーカー製アリ溝金具。35 mmの間隔でM8のネジ穴があります。中央は
赤道儀のネジがあたるので穴をあけました。
- (8):バランスウェイトの延長シャフト。
で購入した250 mm反射望遠鏡と付属の架台。
無理とに載せました。シャフトを伸ばしただけでなくウェイトも9 kgの重りに
変えました。正直ぐらぐらですが、低倍率の眼視観測には使えます。